カンジダ症でおりものに「うみ」が?
カンジダ症を発症すると、特に成人女性が感染しやすい膣カンジダ症にかかってしまうと、おりものの状態が変化します。
まず、健康な状態で体外に排出されるおりものは、無色透明もしくは薄いクリーム色がかったサラサラとしたものや、排卵期によっては粘土の増したものが排出されます。
女性は月経サイクルによっておりものの粘度が異なりますから、多少の粘度の違いについては心配はありません。
また、排卵時期が近づくと、おりもの内に少量の出血を伴うケースもあります。
この場合の不正出血は排卵が原因になっているケースも多いので、経過観察または心配な人は婦人科を受診すると良いでしょう。
しかし、カンジダ症に感染すると、まずはおりものの状態が大きく変わります。
無色透明もしくはクリーム色がかったおりものが、白くポロポロとした固形状のものが混ざって出てくるようになります。
この白くポロポロとしたものは、豆腐の搾りかすやおから、カッテージチーズのようなものに似ていると例えられます。
健康的な体の状態ではこのようなおりものは体外に排出されませんので、カンジダ症に感染したかどうかの1つの目安となります。
また、カンジダ症を疑う女性のなかには、おりものにうみが混ざっていると訴える人もいます。
しかしながら、カンジダ症の症状としては、膣内からうみが出ることは考えにくいです。
ですので、おりものに黄色いうみのような物が混ざって排出される時には、他の感染症、性感染症などの病気を疑います。
女性がカンジダ症を勘違いしやすい病気に、膣トリコモナス・琳菌性膣炎・細菌性膣症などがあげられます。
膣トリコモナスでは、外陰部に激しいかゆみが症状として出ます。
さらにおりものにも強いにおいが発生するようになり、おりものの色も黄色がかった泡状や粘り気のあるものが排出されます。これをうみを間違える人もいるようです。
琳菌性膣炎では、膣トリコモナスと同様に、粘り気が強く強烈なにおいのあるおりものが排出されます。
特徴の1つに尿道が炎症を起こし、排尿時に痛みを感じます。
琳菌性膣炎では尿道から出たうみがおりものに混ざって排出されることもありますから、膣カンジダ症と間違える人も多いようです。
細菌性膣症では、やや水気の多いおりものが出るようになり、色も黄色がかったような色合いに変わります。
おりものだけで判断が難しい場合、細菌性膣症の特徴に魚のような生くさいにおいのおりものが出るようになるという特徴があります。
おりものだけでなく陰部から腐臭がするようになるので、臭いで判断が出来ます。
このように、膣カンジダ症だけでおりものにうみが混ざって出るというケースは、とても少ないといえます。
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膣カンジダ症の症状は白いポロポロとした固形状のおりものに、強烈なかゆみや痛みが代表的な症状になります。
ですから、もしおりもの内にうみのようなものが混ざって痛みや生臭いような臭いを感じる時には、膣トリコモナス・琳菌性膣炎・細菌性膣症などその他の病気を疑ってみると良いですね。
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