カンジダ食道炎

カンジダ食道炎とは

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カンジダ食道炎とは

カンジダ食道炎

カンジダ食道炎は、食道にカンジダ菌が繁殖する病気です。

 

胃カメラを飲んだときに見つかることが多く、食道のあちこちに白い苔のようなものが認められます。

 

自覚症状がないこと事が多いのですが、食べ物を飲み込みにくい、吐き気がする、胸に痛みがある、などの症状を起こすことがあります。

 

まれに重症化して潰瘍を作ることもあります。

 

カンジダ菌は、真菌に属する菌類でカビの1種です。

 

皮膚常在菌の1つで、ふだんは害を起こしませんが、宿主の免疫力が低下したときや、その他の常在菌とのバランスがくずれたときに異常繁殖して症状を起こすことがあります。

 

女性のデリケートゾーンに痒みを起こすのもカンジダ菌の異常繁殖の仕業です。

 

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食道にも2〜3割の人はカンジダ菌を保有していますが、通常は苔状になるまで繁殖することはありません。

 

また、胃カメラを飲んだ人の1割弱から白い苔状のカンジダ菌の繁殖が見つかりますが、無症状の場合が多く、治療をせずに経過観察するのが普通です。

 

食道でカンジダ菌が異常繁殖するのは、@長期間抗生物質を服用して、他の常在菌とのバランスがくずれているとき、Aステロイド剤を服用して免疫力が低下しているとき、B魚の骨が刺さるなどで食道を傷つけたとき、などです。

 

魚の骨が刺さっても、健康な時は免疫がカンジタ菌の繁殖を抑制するのでカンジダ食道炎を起こすことはありません。

 

カンジダ食道炎は、他に基礎疾患があって免疫力が非常に弱っているとき、炎症を抑えるためにステロイド剤で免疫力を抑制しているときなどに発症する病気です。

 

カンジダ食道炎を併発しやすい基礎疾患には、糖尿病、慢性の腎臓病、慢性肝炎、などがあります。

 

がんの治療で抗がん剤を服用している場合もカンジダ食道炎を併発するリスクが高くなります。

 

通常は治療をせずに経過観察をすると言いましたが、このような基礎疾患がある場合は重症化する可能性があるので治療が必要です。

 

もちろん、抗生物質やステロイド剤の服用が原因だからといって、必要があって飲んでいるのですから、すぐにそれを止めるわけにはいきません。

 

カンジダ食道炎の治療は、抗真菌薬のアムホテリシンB、ナイスタチン、ナタマイシンなどの内服薬が使われます。

 

アムホテリシンBのシロップ剤は患部に直接作用するので効果が高いお薬です。

 

カンジダ食道炎は免疫力が低下しているときに発症するので、重大な基礎疾患がなくても高齢者は注意が必要です。

 

糖分の過剰摂取をひかえてバランスの良い食事を取ることで、肥満や代謝異常を予防し、免疫力を高めることができます。

 

入れ歯の消毒や歯ブラシの定期的な交換などの口腔衛生管理も大切です。

 

胃カメラを飲んだときにカンジダ食道炎が見つかっても、無症状の場合は自然に治ることが多いので過剰に心配する必要はありませんが、免疫系の病気がある場合は担当医にカンジダ食道炎が見つかったことを話して、治療について相談する必要があります。

 

膣カンジダ症の場合は抗生物質ジフルカンというお薬を服用してちりょうします。

 

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婦人科や性病科でのカンジダ症治療には必ず処方される抗生物質がジフルカンです。成分はフルコナゾールで、飲み薬のため体内からカンジダ菌を殺菌します。塗り薬と併用できますが、ジフルカン単体でもカンジダ症を効果的に治療できます。
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