カンジダ症と口角炎の関係
「カンジダ症」は、カンジダ菌による感染症ですが、口腔に感染し繁殖するケースもあります。
口角炎にの原因はさまざまですが、口腔に感染したカンジダ菌によって口角炎が発症することもあるのです。
カンジダ菌とは、カビの一種である真菌で、身体のアチコチに寄生している常在菌です。
カビの仲間なので水分や湿気を好み、人間の身体では口の中や消化管(主に大腸)、女性の腟などに常に生息している菌で、通常であれば特に悪さはしない、身体の抵抗力で抑制できる菌です。
なんらかの理由で抵抗力が落ちてしまうと、カンジダ菌が粘膜や皮膚の湿った部分に過剰に増殖することになってしまいます。
膣粘膜や、口腔中の粘膜、鼠径部（そけいぶ）、わきの下、女性の乳房の下、腹のたるみなど、汗をかいたりして湿っていたりしやすい部位です。
口腔内のカンジダ菌の異常繁殖によって、口角炎や口内炎の原因ともなるとされています。
口角炎とは、唇の両端の降格部分が切れたような状態になり、凍みたりして痛い状態です。
亀裂になっていたり腫れたりして、炎症を起こしている状態で、その炎症の原因のひとつにカンジダ菌があるとされているのです。
カンジダ治療薬のジフルカン、ラミシールなどは個人輸入で通販できます＞＞
カンジダ属の真菌による皮膚感染症の一種で、口腔内や口唇に感染して発症した感染症となります。
カンジダ菌による口角炎や口や唇の炎症は、「カンジダ性口唇炎」「カンジダ性口角炎」とも呼ばれています。
口角炎は、皮膚の亀裂、ひび割れ、小さい裂傷ができる症状で、口を大きく開けると傷んだり、凍みたりして辛い症状で知られています。
原因としては、唇をなめたり、親指をしゃぶるなどの癖が抜けないとか、入れ歯が合っていないなどによって、口角が常に湿っている状態にあることです。
常に湿っているということは、カビの仲間である真菌(カンジダ菌)が繁殖しやすい状態にあるのです。
細菌性やウィルス性(ヘルペスウィルスなど)によって、口腔内の炎症が発生して口内炎・口角炎となるケースもあります。
口腔内の不衛生が原因の場合や、体調の乱れ、慢性疲労やストレスなどで身体の自浄作用・バリア機能が低下しているために、健康な状態なら撃退できるような常在菌や潜伏ウィルスが増殖してしまうことも多々あります。
体調を保持して免疫力を高め自然治癒させることも可能ですが、辛い状態が続いたりしますし、キスで他人に感染させることも少なくありません。
口内炎や口角炎が発症しているときは、気軽に子供にキスしたりすることも避けた方が無難です。
カンジダ菌が原因であれば、ニゾラルやラミシールクリームなど抗真菌薬剤のクリームや軟膏、ジフルカン内服薬などで治療が可能です。
他のウィルス性のケースでは、抗ウィルス製剤タイプを使用することになりますので、一度は皮膚科を受診して正しい診断を得ることをおすすめしたいものです。
皮膚や粘膜を健康に保つためのビタミンやミネラルが不足していても、発症しやすいですし、治りが悪くなってしまいます。
再発を繰り返すときは「ビタミン（B2、B6、B12）欠乏症」「鉄欠乏性貧血」「亜鉛欠乏症」の可能性もありますので、注意が必要です。
| ジフルカン（カンジダ症の治療薬） | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
 |
婦人科や性病科でのカンジダ症治療には必ず処方される抗生物質がジフルカンです。成分はフルコナゾールで、飲み薬のため体内からカンジダ菌を殺菌します。塗り薬と併用できますが、ジフルカン単体でもカンジダ症を効果的に治療できます。 | ||||||
|
|||||||
