カンジダ症と臭い
女性特有の病気の1つに、膣カンジダ症(カンジダ膣炎)があります。
膣カンジダ症は、成人女性の5人に1人が経験するとも言われている病気で、発症する明らかな原因は、まだ解明されていません。
しかし、ストレスや生活習慣による免疫力の低下が発症する大きな要因の1つとされ、加えて糖尿病患者や妊娠中、肥満傾向の人は発症リスクが高くなると言われています。
女性がカンジダ症かもしれないと疑いを持つ時に、まずはおりものの異常で気が付く人が多いそうです。
健康な体で排出されるおりものは、排卵サイクルに応じて状態が少しずつ変化し、子宮から膣を通り体外へ排出されます。
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異常のない健康な状態のおりものは、色は半透明〜やや白っぽい色をしています。
例えるなら、加熱前の卵白のような状態が健康な状態のおりものです。これが乾くと色が若干クリーム色になることもありますが、異常ではありません。
健康な状態ではにおいもほとんどありませんが、個人差が大きくあります。加えて月経前後となると、健康な人でもおりものの臭いが強めになることがあります。
膣カンジダ症を発症すると、まず変化を表すのがおりものです。
健康な時には卵の卵白のようなやや粘度があり透明感のある排出物が、色は白く変化します。
そして豆腐のしぼりかすやカッテージチーズのように白くてボロボロとした固形のおりものが体外へ排出されるようになります。
こうなると、膣内や陰部付近にかゆみも自覚症状として現れます。
膣内の臭いには個人差があるので、自覚症状の段階でおりものに異臭が現れる人もいますが、初期状態では臭いで気がつくという人は少ないようです。
膣カンジダ症を発症し自覚症状に気がつかずに放置をすると、膣内のカンジダ菌の数も増えていきます。
こうなると、膣内の自浄作用が低下し、なかにはおりものから若干の悪臭を感じる人も出てくるようです。
というのも、膣カンジダ症は、あまり臭いがしない病気と言われています。
女性特有にカンジダ症では、おりものの全体量が増え、おりものに豆腐のしぼりかすやカッテージチーズのような白くてポロポロしたものが混ざる場合に加え、かゆみを伴うケースがほとんどです。
健康的な体の時と比べても、鼻に強く臭いを感じることも少ないです。
もし、おりものの臭いが強くなり、泡状のおりものや悪臭をともなうような状態になると、他の膣炎を疑います。
強い臭いを伴う膣炎では、細菌性腟症(非特異性腟炎)や腟トリコモナスがあります。これらの病気とカンジダ症の大きな違いが、おりものの量と排出される内容や膣内からの臭いになります。
細菌性腟症(非特異性腟炎)では魚のような生臭い独特のアミン臭がします。
腟トリコモナスでは、酸っぱいような鼻をつくような独特な強い臭いを発します。
その他の性病でも弱くても臭いを感じますが、カンジダ症ではほぼ臭いの変化はありません。
膣カンジダ症ではこれらの臭いはほとんどないので、臭いがなくおりものの異常があり、強いかゆみを伴うケースではカンジダ症を疑いましょう。
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