カンジダ症とインキンの違い
男女を問わず、カンジダ症とインキンタムシ(通称:インキン)との違いが判らずに悩むという人が多くいます。
特に女性といえばカンジダ症で、男性といえばインキンと思っている人もとても多いです。
確かに女性の方がカンジダ症に感染しやすいですし、インキンも男性の方がどちらかと言えば感染しやすい病気です
けれど、カンジダ症もインキンも、男女・年齢を問わず発症する症状です。けれど、発症するメカニズムも原因となる菌も全く異なります。
カンジダ症とインキンの共通点は、病原菌の一種が真菌というカビという点です。
どちらも体に常在している真菌が原因で発症する病気という点では、違いがありません。ただし、発症する真菌の種類が異なります
カンジダ症を発症するのはカンジダ菌(カンジダアルビカンス)で、インキンを発症するのは白癬菌です。
このように、発症原因となる真菌が、根本から異なります。
インキンの原因になる白癬菌ですが、その他の病気の原因菌にも挙げられるほど有名な真菌です。
手足に白癬菌が感染すると水虫になりますし、爪に感染すると爪水虫となります。
さらに白癬菌は強力な感染力をもっており、水虫に感染した人がはだしでフローリングなどを歩くと、第3者に感染してしまうほどの感染力を持ちます。
剣道などフローリング(板の間)で行うスポーツをやっている子供の間で、大量に水虫がはやってしまう原因の1つがまさに白癬菌になります。
カンジダ菌も人間の体に常在している真菌の1つですが、白癬菌ほどの強い病原性は持っていません。
そのため、健康な体の人であれば、カンジダ症を発症している人と通常通り生活を共にしても、直接うつってしまうというケースはとても少ないです。
カンジダ症とインキンの共通点の1つに、発症すると強烈なかゆみに襲われます。しかし、かゆみの現れる場所が異なります。
インキンの場合は、男女ともに性器周辺にとても強いかゆみを伴います。
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さらに内股に赤い湿疹やかゆみを伴います。カンジダ症の場合は内股への湿疹やかゆみは伴わないので、大きな症状の違いの1つに挙げられます。
さらにインキンの場合はかゆさに耐え切れずかきむしると、膿が出るようになります。
白癬菌が原因で患部がグジュグジュになると例えられますが、この膿んでいる部分には大量の白癬菌が潜んでいます。
膿んでいる部分が衣類やタオルなどに付着すると感染源となり、家庭内でも大きな感染を見せるのがインキンです。
カンジダ症では、インキン同様に男女ともに性器周辺へ強いかゆみを感じます。
人によっては、痛みもともなった痛かゆいようなむずがゆさを感じます。
男性であれば性器の先端、女性であれば性器から肛門付近にかゆみを伴う人が多いようです。
男性がカンジダ症に感染してしまった場合、白いカスのようなものがポロポロと排出されますが、膿みは出ません。
女性がカンジダ症に感染してしまった場合、おりものに豆腐のしぼりかすやカッテージチーズのようなポロポロとした固形状のものが混ざるようになったり、白くヨーグルトのようなおりものが出る人もいます。
このように、カンジダ症とインキンでは、発症する病原菌も違いますし、発症後の症状も大きく異なるのです。
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