カンジダ症治療薬クロトリマゾール
カンジダ症の治療には、真菌に対して有効な抗真菌薬剤を使用します。
グレンマーク社が開発したカビ殺菌の「クロトリマゾール」という成分も、水虫やカンジダ症に効果があるとされていて、即効性が高く副作用の少ない抗真菌薬剤です。
湿度が高く蒸れた場所で繁殖しやすいのがカビの一種である真菌で、浴室のカビなどをイメージすると分かりやすいのですが、皮膚にもカビのように寄生して、条件次第で繁殖します。
水虫の白癬菌が真菌として有名で、蒸れやすく通気性の悪い足の指などで繁殖して悩んでいる人も少なくありません。
カンジダ症も、身体に寄生しているカンジダ菌という真菌が原因となり、免疫力が低下したときなどに異常増殖して発症します。
「クロトリマゾール (Clotrimazole)」という成分は、イミダゾール系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜を破壊して殺菌的に作用していく作用があります。
クロトリマゾールは病院で処方される医薬品でOTC(Over the Counter)と呼ばれる市販薬ではありません。
よって、病院での診断および処方箋によりお薬の購入が可能ですが、個人輸入という手段をつかって海外の通販ストアから購入することもできます。
クロトリマゾールの通販の場合、クスリエクスプレス、オオサカ堂、ベストケンコーなどシンガポールの代行ストアが有名です。
白癬症(水虫)や、カンジダ皮膚症に効果があり、真菌が死滅すると皮膚の赤身や痒みなどが無くなって、再発防止にもつながります。
皮膚症状に対しては、塗り薬は直接的な働きかけとなるために、効果も素早くて副作用が少ないと言われています。
体部白癬であるタムシ、股部白癬のインキンタムシなどは、1週間〜2週間の使用、足白癬(水虫)は4週間程度、カンジダ症は1週間〜2週間ほどの使用とされています。
ただし状態によっては気長に治療することが必要となりますし、重症化したり部位など状況によっては他薬剤や内服使用が有効なケースもあります。
皮膚カンジダには塗り薬が有効ですが、カンジダ膣炎、膣カンジダには膣錠が使用されます。
カンジダ膣炎の治療に処方される膣錠には、クロトリマゾールという成分がよく用いられていて、膣内で過剰に増殖したカンジダ菌(真菌)の細胞膜をクロトリマゾールが破壊し、死滅させる効果があります。
使用法としては膣錠を地対に直接挿入する方法で、生理中を避けて使用する必要があります。
クロトリマゾールには、軟膏タイプのクリームやジェルタイプもあり、膣内にクリームを直接挿入するタイプもあります。
外陰部の皮膚症状や痒みには、軟膏タイプを塗ることで症状を抑えることが可能です。
カンジダ症の治療には、6?14日間ほどかかりますので、症状が軽くなっても自己判断で薬剤使用を辞めたりしないようにしてください。
再発を繰り返す原因となりますし、根本的な治療にはつながりません。
カンジダ症を再発を頻発していると膣内環境が悪くなり、妊娠しづらくなる可能性も高いのです。
膣炎だけでなく子宮頸管などに炎症が拡大することもあり、女性にとっては女性機能にリスクが大きくなってしまいますので、安易に考えることに無いようにしてください。
カンジダ症には抗真菌薬剤が有効ですが、カンジダ症治療薬ではない市販の痒み止めや、ステロイド剤などの外用薬を使用すると、症状が悪化したり、治りづらくなったりするケースも多々ありますので注意が必要です。
医療機関でカンジダ症であるかどうかの検査診断をすることが重要です。
ジフルカン(カンジダ症の治療薬) | |||||||
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婦人科や性病科でのカンジダ症治療には必ず処方される抗生物質がジフルカンです。成分はフルコナゾールで、飲み薬のため体内からカンジダ菌を殺菌します。塗り薬と併用できますが、ジフルカン単体でもカンジダ症を効果的に治療できます。 | |||||||
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